2025/05/03 18:00
1.012ctとは思えない、まるでそれ以上に見える存在感を放つダイヤモンドのご紹介です。
このピースの魅力は、なんといってもそのユニークなプロポーション。大きなキューレットに浅めのクラウン角度、そしてオールドヨーロピアンカット特有の小さなテーブル面。全体の深さは49.5%とかなり浅く、現代のラウンドブリリアント(60%前後)とは一線を画す設計。結果として、フェイスアップでのサイズ感はより大きく見え、視覚的にも強いインパクトを与えます。
クラリティグレードは「I-1」となっていますが、この石の輝きはまさに“テリ”の良さが際立つ一石。内包物の存在すら、どこか陽気な雰囲気を添えるように思えてしまう、そんな生き生きとした輝きです。
均整のとれた完璧さではなく、時代を超えて残されたカットスタイルに、職人の手仕事の温もりと石本来の個性が息づいています。アンティークダイヤモンドの醍醐味を存分に味わえる、まさに「愛すべき個性」に溢れた一品です。