2025/04/24 18:00

直径に対して全体の深さがおよそ「53%」という、やや浅めのプロポーションを持つオールドヨーロピアンカット。
こう聞くと「輝きが足りないのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、この個体に関してはまったくの杞憂です。

テーブル内にガードルの映り込みや、透け感・暗さといったネガティブな印象は一切なく、むしろオールドヨーロピアンカットならではの魅力をしっかりと備えています。
一面一面がしっかりと取られた大きめのファセットが連なり、内部反射による虹色の輝き(ブリリアンス)と、動きに呼応して生まれる煌めき(シンシレーション)を豊かに感じさせてくれます。

「美しさ」は必ずしも数値に表れるものではない──そのことを実感させてくれる、個性と魅力にあふれた一石です。